オンライン英会話でこどもの上達を助けるには。アウトプット環境が大切!
オンライン英会話は英語に触れる時間も長く、こどもの英語力をアップさせるには効果が見込める学習と言えます。
そんなオンライン英会話ですが実はただ受けるだけではなく、あることをするとさらに効率的に学ぶことができます。
それが「アウトプット」です。
今回は英会話が上達するうえでなぜアウトプットが大切かについて解説していきます。
英会話のアウトプットはどうして大切なのか?
まず、「アウトプット」とはどのようなことを意味するのでしょうか。
アウトプットとは、自ら外に発信していくことを意味します。
英会話の学習では、スピーキング、ライティングなど自分が言語を発する、表現することをアウトプットと言います。
反対にリスニング、リーディングなど情報を入れ込むことを「インプット」と言います。
それでは、なぜ英会話ではアウトプットが大切なのでしょうか。
人間が記憶をする過程では、実際にその行為をすることで記憶が定着しやすくなります。
情報を入れて、それを実際に活用することで使い方を学び、それが記憶の定着に繋がります。
リスニングやリーディングを多く行っても、実際にそれを活用するアウトプットの訓練をしないと話したり、書いたりする行動には結び付きません。
アウトプットは入手した情報をどのように使うかを覚えるために大切なことなのです。
オンライン英会話はアウトプットできるのが強み
オンライン英会話の特徴は、1対1の授業が多いという点です。
学校の授業では、先生が多くの生徒を相手に授業を行うためインプットされてもそれをアウトプットする機会がありません。
オンライン英会話では、常にインプットとアウトプットが繰り返される授業形態のため話す力を伸ばすのには特に最適と言えるでしょう。
オンライン英会話を始めたら、こどものためにアウトプット環境を整えよう
こどもがオンライン英会話を習い始めて、それを楽しんでいるようでしたら英語のインプット環境を整えるのと同時に効果をより高めるためにアウトプット環境を整えるのが大切です。
ここからは、実際にどのような方法でアウトプットを行うことができるかについてご紹介していきます。
英語で書かれた絵本や本を活用する
こどもが小さく、読み聞かせができるくらいの年齢になったら英語の絵本などを活用してアウトプットを行っていく方法があります。
絵本を読み聞かせる中で保護者から「What’s this?」など簡単な質問と投げかけ、こどもが答えることでアウトプットを促す学習方法です。
絵本の読み聞かせでは、インプットとアウトプットを同時に行うことができるため学習の効果やこどもの英語に対する興味を確認することもできます。
英語の歌やアニメーションを視聴する
英語の歌やアニメーションを視聴すると英語を多くインプットすることができ、英語のシャワーを浴びせることができます。
英語の歌などは保護者も一緒に歌ってあげることでアウトプットを促すことができます。
アニメーションでは、普段見ているアニメの英語版を見せることでより英語の吸収力は高まり、字幕などを使って一緒に英語を真似て読むことでアウトプットの活動を行うことができます。
こどもとフラッシュカードで遊ぶ
フラッシュカードは、ゲーム感覚で英語を学ぶことができる学習方法です。
片面に絵などを書き、裏面に単語を記載することでクイズ形式に出題することができるためこどもも飽きずに英会話学習をすることができます。
また、親と一緒に学習を楽しむことは、こどもにとっても良い思い出となるため記憶に定着しやすくなります。
英語のイベント、コミュニティに参加してみる
英語のアウトプット機会を増やすためには、英語を話す機会を増やすことが大切です。
英語を使う機会を増やす方法として英語のイベントやコミュニティに参加する方法があります。
このようなイベントは終日英語のみを使用して過ごしたり、英語のネイティブスピーカーが活動を引率したりして英語に触れる機会と使う機会を増やすものとなります。
英語力を高めるだけでなく、コミュニケーション力も同時に養うことができるため、こどもの積極性を伸ばすことでメンタル面からも英語上達のアプローチができます。
英語の日記をつけるようにいってみる
英語の日記をつけることは、英語習得をする上で良い学習方法の1つと言えます。
日記は記録として残るため、過去の日記を読み返すことで自分の英語力の上達を感じることができます。
また、辞書の使い方を学び、インプットとアウトプットの活動が同時にできるため効率的に英語を学ぶことができます。
資格試験を受けるといった目標を立てる
目標を立てることは、学習のモチベーション維持と向上に繋がります。
特に資格は自分の英語力を定量的に測ることができるため、自分の現在の実力値を知ることもできます。
これまでの資格試験はリーディングとライティングが主でしたが、近年ではリスニングとスピーキングなど会話に重点を置いたテストも増えてきているためより実用的な英語力を身に付けられるようになるでしょう。
アウトプット向けの教材があるか再確認することも
学習教材にはそれぞれに強みと特徴があるため、使用している教材がアウトプットを中心としたものかインプットと中心としたものか確認することも大切です。
また、年齢や英語のレベルもこどもの力に適切である教材か見極める必要があります。
教材レベルの選び方は、実力より少し難しいものを選ぶのがポイントです。
簡単すぎても難しすぎてもこどもは飽きてしまうため、思考力を十分に発揮しつつ、正解したときに達成感を感じられるものがモチベーション維持の観点からも適切なものと言えます。
アウトプット環境を整える際の注意点
アウトプットを促すことができる教材や学習方法は、さまざまなものがあります。
しかし、教材を揃えて優秀なオンライン英会話教師を付ければ、こどもの英語力が上達するとも限りません。
こどもの英語力をより高めるために、アウトプット環境を整える際の注意点をご紹介します。
親もある英語に関心を持つことが必要
こどもの英語に関する意欲とアウトプットを引き出すためには、親から積極的に英語でコミュニケーションを取ることが大切です。
こどもが英語に興味を持っても、親が英語に興味を持たないとこどもは親からの反応が得られずに次第に興味を失ってしまいます。
こどもにとって一番身近な存在は親となりますが、親が英語の必要性を感じていないとこどもの英語をやる意味があるのか考えるようになります。
親は英語を学ぶように積極的に促しても、英語が全くできない親や興味を持っていない姿を見るとこどもも違和感を覚えて英語の勉強を放棄してしまうでしょう。
英語が苦手な親でも、こどもと一緒に英語を楽しむ姿勢を見せることでこどものやる気と英語に対する興味を引き出せるようになります。
訂正はしすぎなくても良い
英語が得意な親や英語に対して力を入れすぎる親だと、こどもが発した英語に間違いがあった際に都度訂正をしたくなってしまい人もいます。
正しいことを教えることは時に正解なのですが、こどもが英語に興味を持ちだしているタイミングでは正しいことを教えるより興味とモチベーションを引き出し続けることの方が重要です。
口うるさく直してしまうと、発言すること自体が嫌になってしまったり、失敗を恐れてしまったりするようになります。
正しいことを教えるのはオンライン英会話など専門の先生に任せて、家では自由にやらせてあげるなどメリハリや役割を明確に分けるようにすることも大切です。
まとめ
英語は今後ますます必要となってくる能力であることは間違いありません。
記憶の定着は年齢が若いほど良いことは確かですので、こどものうちから英会話を始めることは理にかなっています。
近年では、オンライン英会話によってより主体的に効率的に英語学習ができるようになりました。
英語学習で大切なのは、リスニングやリーディングしたインプットした情報をスピーキングやライティングという形でアウトプットしていくことです。
アウトプットをする方には絵本を使ったり、日記をつけたり、英語学習のイベントに参加したりなどがあります。
どのようなアウトプット方法においても、親の英語に関する関心は切り離すことはできません。
こどもと一緒に英語を学習して、親子ともに英語を楽しめる形が理想と言えるでしょう。